ニャチャン旅行記02 いつまで経っても横断歩道を渡れなくて「永遠」の意味が分かりかけた話。ほか、ロッテマートへ行ったり、コムタムを食べたり、オイルマッサージを受けたりした話。

2024/06/07

友人が朝7時からのリモート会議に出席するため、邪魔にならないよう独りでビーチへ行った。

ビーチは我々が宿泊しているシタディーンホテル(地図)の目の前にある。ただ、ビーチへ行くには車道を横断する必要がある。

横断歩道は、ある。だが信号が、ない。

ここニャチャン(ベトナム全土??)には歩行者優先という文化がない。法律がどうなっているのかは知らないが、とにかく現状、歩行者優先ではない。

朝7時代なのに車がバンバン走っていてなかなか渡れない。昨日ニャチャン在住の友人夫妻に教えてもらったのだが、この国では「歩行者よりも車が優先されるのがローカルルール」ということだ。「道路で一番偉いのは大型車、次に乗用車、そしてバイク、最後に歩行者という順なので、日本と同じ感覚でいたらいけない」という注意を受けた。

ビーチは既に多くの人で賑わっていた。むしろ地元の人々は朝の海水浴を終え、帰り支度をしている家族連れもいるくらいである。

おれもひと泳ぎしてホテルに帰ろうとしたが、先程よりも更に交通量が多くなっている。信号もなく、渡る勇気もなく、車の往来が途切れることだけをただただ祈り、おれはその場に立ち尽くした。異国の地で今おれにできることなんて、ただ祈ることばかり。

他力本願の果てに、耳の奥で安室奈美恵の歌声が聴こえてくる。

「永遠ていう言葉なんて 知らなかったよね」

車の往来を眺めながら『目まぐるしく移り変わる景色を前に、自分独りだけが動け出せずにいる。その状態に気づいた時、人は永遠を感じるのかな』などとぼんやり考えながら何分待っただろう。

永遠の果てに、ある家族が海からあがってきた。10歳くらいの男の子がすっと手を挙げ、全然スピードを落とさない車を牽制し、運転手にしっかりと「俺たちは、渡る」と視線で宣言。妹もお兄ちゃんに倣い毅然と手を挙げ、母親と3人で横断歩道を渡り始めた。すかさずおれも便乗した。

助かった。ありがたい。

部屋に戻る前にプールでも泳いだ。

おれが横断歩道でまごついていた間に友人のリモート会議が終わっていたので、一緒に朝食会場へ。

大正解の朝食会場だった。

食べたいもので溢れかえっている。ヌードルバーもあるし、エッグスタンドもあるし、チーズもパンも豊富にあって、中華も韓国料理もある。

おれはドラゴンフルーツが大好きなのでたくさん食べた。
朝食後、ビーチを散歩しながら
ロッテマート(地図)へ行った。綺麗なスーパー。土産を買うのに良さそうだ。
ちょっとしたフードコートもある。
ホテルへの帰り道。ブーゲンビリアの棚が美しい。
ニャチャンは何しろ暑いので、GIONカフェ(地図)に立ち寄って一休みした。
チーズクリームコーヒーとコールドブリューコーヒーを頼み、合計175,000VND(クレカ決済1,101円)だった。
昨日からお世話になっているニャチャン在住の夫妻と、さらにもう一人の友人と合流して、みんなでコムタム(地図)を食べに行った。
コムタム(wikipedia:英語

昼食後、みんなでカフェでお茶をしたり、ビーチを散歩したりした。

晩御飯の前にみんなは高級スパへ行ったのだが、おれは「町のマッサージ屋で十分!」と思ったので別行動。セリーヌスパ(地図)で1時間350,000VND(2,105円)のオイルマッサージを受けたが、おれには十分だった。

ところで、ニャチャンには韓国人旅行客が多い。道を歩いていても、レストランやカフェでも、まずは韓国語で挨拶をされる。日本からの直行便がないことも関係していると思うが、街中で日本語を聞いたり日本人を見かけることはなかった。

夜はみんなと合流してシタディーンホテルの目の前にある海鮮レストラン(地図)で食事をした。
生簀から食べたいものを選び、どんな調理法がいいのか店員さんと相談するスタイル。
貝のスープ
蟹のガーリック炒め
貝とほうれん草(?)の炒め物
何かの貝。ニャチャンは海産物が美味しいことで有名なのだそうだ。
チャーハン。どれも美味しかった。

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