2024/06/10
ニャチャン滞在の最終日。今日の昼の便でハノイへ発つ。



8時30分頃に着いたのだが、2階の衣料品ゾーンは開いていない店も多かった。友人は朝早くから開いている店でTシャツを購入したのだが、友人は値段交渉をしたくない派で向こうの言い値で即支払おうとするので、おれがまたしてもしゃしゃり出て値切った。この市場では、ニャチャンの街中にある観光客向けのナイトマーケット(地図)よりは安く衣料品を購入できると思う。

チェックアウトの際にスタッフが「タクシーは必要ですか?」と聞いてくれた。ちょうどグラブでタクシーを呼ぼうとしていて、アプリに「カムラン空港まで最低500,000VNDから」という表示が出ていたのでそれをスタッフに画面を見せると「350,000VND(2,104円)で手配できます」と言ってくれたので、ホテルスタッフに配車を依頼した。
我々がタクシーを待っていると、スタッフが「次の目的地はどこですか?」と聞いてきたので「ハノイです」と答えると「very romantic.enjoy」と言って微笑まれた。
友人と「ハノイってロマンチックな街なのかな?そんなイメージないよね。」と話したのだが、あれはスタッフがおれたちをカップルだと勘違いして、素敵な言葉を送ってくれたのだろう。
我々が宿泊したシタディーン ベイフロント ニャチャン(公式)は、立地、値段、朝食会場そしてスタッフの対応全てが良かった。
ニャチャン・カムラン国際空港(地図)の国内線ターミナルに到着するとものすごく混雑していて、カウンターで荷物を預けるのも、セキュリティチェックを受けるのも、長蛇の列に並ばなければならなかった。
それにしても、ベトナムでは順番抜かしや割り込みがナチュラルに横行している。
ニャチャンの街中でベトナム人の運転マナーの悪さを見てきたので『然もありなん。』と驚きはしないものの、さすがにひどい。
前の人と少し隙間(おれとしてはパーソナルスペースという感覚)が空いていると、どんどん割り込んでくる。あまりにも図々しいので友人がちょっと怒り、抜いてきた人たちを強引に抜き返すという場面があったのだが、抜き返されたベトナム人は、全然、本当になーーんとも思っていなさそうで、平然としておしゃべりをしたりスマホを見たりしている。
ベトナムの人々は『行ける』と思ったら順番を抜かすし、逆に順番を抜かされても『そういうものだ』と思っているのかもしれない。






あと、ふと思ったのだけど、ベトナム人は薄髪の男性が少ない印象がある。
ニャチャン・カムラン空港からハノイ・ノイバイ空港(地図)へのフライトも、ベトジェットエア(公式)でチケットを購入(片道一人18,371円)した。
ところでこのベトジェットエア、搭乗の二日前に「フライト時刻を2時間早く変更する」という連絡が来てそれに合わせて空港に行ったにもかかわらず、フライト当日、結局遅延して当初の予定時刻くらいに離陸した。他にも、ハノイから成田への帰国便も「あなたが購入した便は欠航するので翌日の便に振替えておきました」とメールで連絡があったりと、『わりと好き勝手するな〜』という印象なのだが、LCCってこういうものだろうか。
ハノイ・ノイバイ空港に到着してグラブでタクシーを呼んだのだが、到着ターミナルの車寄せまでグラブタクシーは入れないというルールがあるらしく、ターミナルから少し歩いた場所をピックアップ地点に指定する必要があった。
あと、タクシーから降りる際にドライバーが「追加で30,000VND欲しい」と言ってきたので50,000VND(300円)を渡した。
ハノイでは2泊素泊まりで1,500,000VND(9,020円)の安宿を予約していたのだが、部屋に到着後、湿度があまりにも高くて息がしづらい程だった。
そして、シャワーブースには東京ではなかなかお目にかかれないサイズのゴキブリがひっくり返っていた。トイレに流そうとティッシュでゴキブリに触れると、最期の足掻きか脚をワサワサワサワサと動かしたので『今じゃない。』と思って放置した。友人はそれを聞いてショックを受けていた。
部屋に入って真っ先にスイッチを入れたエアコンの効きは悪く、カビの匂いがする生ぬるい風を部屋に送り続けている。友人は明らかに元気がなくなった。
そして、室内で飛ぶ蚊を見つけてから、友人は無口になった。
予約サイトの写真で見たときはコロニアルな感じでなかなか素敵だと思っていたのだが、一泊5000VND(3,000円)の部屋だから『まぁ、こんなものか』とも思う。
気を取り直して、晩ご飯を食べにハノイの街へ繰り出した。我々は蚊取り線香も買って帰らなければならない。
歩き始めると雨が降り始める。
雨が降るからといって気温が下がることもなく、めちゃくちゃに暑い。
蒸し風呂にいるかのようなハノイの湿度と暑さが身体にこたえ、友人が「これはロウリュー」だと呟く。
チャーカーのレストラン(地図)に入ったが、ここのチャーカーがはちゃめちゃに美味しかった。


これらに米粉の細い麺と特製のタレを絡ませながら食べるのだが、絶品だった。2人前と2人分のジュースで423,000VND(2,544円)だった。あまりの美味しさに、ホテルで盛り下がった気分が盛り返した。
テンションが上がった友人が「ホテルを移ろう」と言う。
おれは「一泊してから考えても良いんじゃないの?」と言ったが、友人が「お金はおれが出すから。移ろう。あの部屋で寝たくない。」と言う。お金を出してもらえるのならおれとしては何も文句はないので、友人にお任せした。
小雨になったので少しだけ旧市街を歩いたところ、ナイキのスニーカーを売っている店を発見した。おれがエアフォース1(公式)を手に取ると、すかさず店員が近づいて来て電卓を叩き始めたので、慌てて「NONONO」と言いながらスニーカーを棚に戻したところ、店員は「NONONOと言うならwhy come here」と言って怒っていた。
アイムソーリーと言って店を出たが、おれはびっくりしたから、咄嗟に『絶対に買うわけがないよ!』という態度を店員に対して取ってしまったのだ。手に取ったエアフォース1が、あまりにも軽くて驚いてしまったのだ。ビーチサンダルよりも軽かった。


風も強く吹いて横殴りの雨になり、歩道に設置されているパラソルも折れた。
とても外を歩けないので、駆け込んだホテルに併設されていたカフェ(地図)でコーヒーを飲んだ。

ハロンやニャチャンではベトナムコーヒーを頻繁に飲んでいたが、インスタントやドリップが多く、焦がした風味の強いものが多かったという印象がある。


歩いて安宿まで戻り、チェックアウト。
そして友人が予約&支払いをしてくれたclassychotel(地図)へタクシーで移動した。

ほっと一息つき、友人と
おれたちはもう若くないし、安いだけの宿に泊まることはもうできない。バックパッカー的な旅はもう体力的に厳しいという結論に至った。
