2023/09/28


ただ、そうは言っても健康面に不安があれば食生活を見直さなければならないのだし、何なら健康診断の数値が悪くなる前に食生活を見直す必要があることも分かってはいる。
さて、この店で初めて「カフェ・アロンジェ」なるメニューに目が留まり、注文してみた。これまではカフェでは気取ってカフェノアゼット一択だったので『アロンジェはどんな飲み物なのだろう』と楽しみにしていたら、なんてことはない、アメリカンコーヒーのことだった。
アロンジェの綴りはallongéで、Google翻訳いわく「伸びる」である。伸ばされたコーヒー、つまりエスプレッソをお湯で薄めたコーヒーという事らしい。なるほど。

ここで「カフェラテは1杯しか頼んでいませんよ」と言えれば良いのだが、どうせおれの拙い英語を店員が聞き間違えただけなので、そのまま受け取り3杯分の料金を支払った。こういう時『学生の時分からもっと本気で外国語を学んでおけば良かった』と後悔することしきりである。

恋人は用事があるのでここから別行動。
まずMerci(地図)というセレクトショップへ行ったが、日本人と韓国人旅行客ばかりの観光地という感じだった。



次にフラゴナール(地図)へ。このブランドは日本から撤退しているので、友人から「日本で買えないから、もし、もし可能であればで良いのだけれど、、、香水を買ってきて欲しい」と言われていたのである。自分が叶えられる頼まれ事は可能な範囲で引き受けてあげたい。そう思って快諾したものの、でも、香水はそもそも瓶が割れるリスクが高いし、プチプチなどの梱包材でスーツケースのスペースを取るしで、お土産のリクエストとしては最悪の部類である。今後割れ物に関しては気安く請け負わないと心に決めた。
何はともあれ店内は落ち着いた雰囲気で、商品パッケージも洒落ていて、香りも上品でなかなか良い。せっかくだから自分用にも何か買おうかなと思って店員に「いくら購入すると免税手続きが可能か」と尋ねると「310€(約5万円)超」との回答だった。免税価格なら買っても良いかなという下心は無惨に砕け散り、大人しく友人の土産だけを買って店を後にした。
MONOPRIX SAINT PAUL(地図)へ移動。おれは外国のスーパーが好きなので、ゆっくり時間をかけて商品棚を眺め回した。
ところで、渡仏前に「パリの人々は無愛想だ」と友人から聞かされていたのだけど全然そんなことはなく、むしろフレンドリーな人ばかりだった。カフェの店員は挨拶をすると笑顔で返してくれるし、あるスーパーのセルフレジでまごついていた時はスタッフが助けてくれたし。なので、パリ滞在中に謂れなき不機嫌をぶつけられたのはこのMONOPRIXのレジの店員ただ一人だけである。




用事を済ませた恋人とピカソ美術館裏手の公園(地図)で合流し、一つのファラフェルを奪い合いながら貪り食べた。
チキンカリーファラフェルを注文したのだがもう絶品!マイルドなチキンカレーにヨーグルトソースが良く合うし、細かく刻まれたパクチーの香りがアクセントになって飽きがこない。それにキャベツと玉ねぎの浅漬けのピクルスがシャキシャキとしていて口の中がサッパリするし、温かい揚げ茄子からジュワッと染み出した油がカレーと混ざってまろやかになるし、それらの具材を包んでいるパンはふんわりと柔らくてでもモッチリとした食べ応えがあって、、、とにかく美味しかった。値段の高さに躊躇して一つしか買わなかったが、二つ買えば良かった。
そして、夢中で食べたせいでファラフェルの味が分からなかった。と言うかファラフェルが入っていたのかも分からない。落ち着いて食べれば良かった。いい歳して恥ずかしい。

部屋に戻り、セーヌ川ナイトクルーズ(公式)のチケットをオンラインで買おうとしたがクレジットカードが弾かれて購入できなかった。携行したクレジットカードの全てのカードデスクに事前に渡航先と旅行期間を伝えていたにもかかわらず、である。イライラしていても埒が明かないので船着場のカウンターでチケットを買うことにして部屋を出た。
船着場(地図)には20時20分に到着したのだが、20時45分発も21時45分発の船も満席で「本日分は全て売り切れ」だと言われてしまった。オンラインで確認した時にはまだ空きがあったのに、、、悲しい。



そういえば、今日メトロのポンヌフ駅でキセル乗車取締りスタッフに遭遇した。交通系ICカードのナビゴイージーを渡して、スタッフがそれをスキャンして問題なければ「どうぞー」という感じで通す感じだった。