パリ旅行記09 MONOPRIX(モノプリ)でお土産を買うのが楽しかった話と、初めて食べたファラフェルが美味しくて感動した話。それとキセルGメンに遭遇した話。

2023/09/28

果物とチーズと生ハムで朝食を摂る。ようやく熟れた蟠桃が柔らかくなりより甘みを感じられるようになったが、熟す前のシャリシャリとした歯応えのある実を齧るのも好きだった。
朝食後、エアビーから徒歩圏内のBoulangerie Chambelland Oberkampf(地図)にコーヒーを飲みに行った。この店はグルテンフリーが売りなのだが、おれはグルテンフリーや低炭水化物の食品に興味がなく、毎日のように何かしらの麺を啜りたいし、パンにはバターを塗りたくりたい、そして肉は結局脂身が美味いと思って生活しているため、ショーケースにずらりと並べられた『身体を気遣ってくれている感』のあるパンやお菓子にイマイチ食指が動かなかった。

ただ、そうは言っても健康面に不安があれば食生活を見直さなければならないのだし、何なら健康診断の数値が悪くなる前に食生活を見直す必要があることも分かってはいる。

さて、この店で初めて「カフェ・アロンジェ」なるメニューに目が留まり、注文してみた。これまではカフェでは気取ってカフェノアゼット一択だったので『アロンジェはどんな飲み物なのだろう』と楽しみにしていたら、なんてことはない、アメリカンコーヒーのことだった。

アロンジェの綴りはallongéで、Google翻訳いわく「伸びる」である。伸ばされたコーヒー、つまりエスプレッソをお湯で薄めたコーヒーという事らしい。なるほど。

ところで、カフェ・アロンジェとカフェラテを1杯ずつ注文したのだが、アロンジェ1杯とカフェラテ2杯が提供された。

ここで「カフェラテは1杯しか頼んでいませんよ」と言えれば良いのだが、どうせおれの拙い英語を店員が聞き間違えただけなので、そのまま受け取り3杯分の料金を支払った。こういう時『学生の時分からもっと本気で外国語を学んでおけば良かった』と後悔することしきりである。

鳩もご来店。君はグルテンフリーで満足できるのかい?

恋人は用事があるのでここから別行動。

まずMerci(地図)というセレクトショップへ行ったが、日本人と韓国人旅行客ばかりの観光地という感じだった。

歯磨き粉にしては高価だが、小さいし洒落ているし土産に良いかもと思ったMRVISの歯磨き粉。25mlチューブが10.50€(1,693円)。
でもMerciから徒歩数分の薬局(地図)で少し安く、いろんなフレーバーを買える。
おれはアールグレイティーとジャスミンミントのフレーバーを購入した。主張しすぎない柔らかな良い香りである。ただ、このMARVIS(公式)はイタリア・フィレンツェ生まれのブランドだったことを帰国してから知る。君達はフランス生まれじゃなかったのか!

次にフラゴナール(地図)へ。このブランドは日本から撤退しているので、友人から「日本で買えないから、もし、もし可能であればで良いのだけれど、、、香水を買ってきて欲しい」と言われていたのである。自分が叶えられる頼まれ事は可能な範囲で引き受けてあげたい。そう思って快諾したものの、でも、香水はそもそも瓶が割れるリスクが高いし、プチプチなどの梱包材でスーツケースのスペースを取るしで、お土産のリクエストとしては最悪の部類である。今後割れ物に関しては気安く請け負わないと心に決めた。

何はともあれ店内は落ち着いた雰囲気で、商品パッケージも洒落ていて、香りも上品でなかなか良い。せっかくだから自分用にも何か買おうかなと思って店員に「いくら購入すると免税手続きが可能か」と尋ねると「310€(約5万円)超」との回答だった。免税価格なら買っても良いかなという下心は無惨に砕け散り、大人しく友人の土産だけを買って店を後にした。

MONOPRIX SAINT PAUL(地図)へ移動。おれは外国のスーパーが好きなので、ゆっくり時間をかけて商品棚を眺め回した。

ところで、渡仏前に「パリの人々は無愛想だ」と友人から聞かされていたのだけど全然そんなことはなく、むしろフレンドリーな人ばかりだった。カフェの店員は挨拶をすると笑顔で返してくれるし、あるスーパーのセルフレジでまごついていた時はスタッフが助けてくれたし。なので、パリ滞在中に謂れなき不機嫌をぶつけられたのはこのMONOPRIXのレジの店員ただ一人だけである。

それはそうと、写真中央に写っているクノールのブーケガルニキューブがとても良い。これは友人からリクエストがあって買ったのだが、野菜をゴロゴロ切ってこのキューブを入れて煮るだけで美味しいポトフができる。あと、いろんな種類のハーブティーが売られていたのでいくつか購入した。パッケージデザインも可愛くて良い。
次はL’As du Fallafel(地図)に向かう。
ここのファラフェルが美味しいので是非食べるようにと友人に言われていたのである。友人から勧められるまで「ファラフェル」という食べ物を知らなかったが、ひよこ豆のコロッケらしい(ウィキペディア)
かなりのボリューム(13.00€:2,097円)

用事を済ませた恋人とピカソ美術館裏手の公園(地図)で合流し、一つのファラフェルを奪い合いながら貪り食べた。

チキンカリーファラフェルを注文したのだがもう絶品!マイルドなチキンカレーにヨーグルトソースが良く合うし、細かく刻まれたパクチーの香りがアクセントになって飽きがこない。それにキャベツと玉ねぎの浅漬けのピクルスがシャキシャキとしていて口の中がサッパリするし、温かい揚げ茄子からジュワッと染み出した油がカレーと混ざってまろやかになるし、それらの具材を包んでいるパンはふんわりと柔らくてでもモッチリとした食べ応えがあって、、、とにかく美味しかった。値段の高さに躊躇して一つしか買わなかったが、二つ買えば良かった。

そして、夢中で食べたせいでファラフェルの味が分からなかった。と言うかファラフェルが入っていたのかも分からない。落ち着いて食べれば良かった。いい歳して恥ずかしい。

その後恋人とFika(地図)というカフェに行った。テラス席が素敵だったが、全然空かないので店内でお茶をした。ノアゼットとレモネード(7.80€:1,258円)

部屋に戻り、セーヌ川ナイトクルーズ(公式)のチケットをオンラインで買おうとしたがクレジットカードが弾かれて購入できなかった。携行したクレジットカードの全てのカードデスクに事前に渡航先と旅行期間を伝えていたにもかかわらず、である。イライラしていても埒が明かないので船着場のカウンターでチケットを買うことにして部屋を出た。

船着場(地図)には20時20分に到着したのだが、20時45分発も21時45分発の船も満席で「本日分は全て売り切れ」だと言われてしまった。オンラインで確認した時にはまだ空きがあったのに、、、悲しい。

がっかりしたままポンデザール(地図)で夜景を撮っていると、陽気に走ってきた観光客にぶつかられ、おれのカメラが落ちて壊れる。踏んだり蹴ったり。
夜のルーヴル・ピラミッド(地図)。明日は満月のためか、明るい夜だった。
Pont Royal(地図) からエッフェル塔のシャンパンフラッシュを眺めた。綺麗だった。

そういえば、今日メトロのポンヌフ駅でキセル乗車取締りスタッフに遭遇した。交通系ICカードのナビゴイージーを渡して、スタッフがそれをスキャンして問題なければ「どうぞー」という感じで通す感じだった。

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