パリ旅行記02 ピノーコレクションに行ったり、Navigo Easy(ナヴィゴ イージー)にチャージした話。あと、パン屋(Boulangerie)を名乗るのも大変だなと思った話。

2023/09/21

朝7時30分に目が覚める。

外は雨。

昨晩から楽しみにしていたものがある。平らな桃である。昨日スーパーで見慣れない形の桃を発見し、朝食用に買っておいたのだ。日本では「蟠桃:ばんとう」と呼ぶらしい。

実がまだ硬く歯応えがあり、味はしっかりと白桃で甘くて美味しい。小ぶりのイチジクも熟していて美味しい。

今日は地下鉄に乗ってブルス・ド・コメルス:ピノー・コレクション(地図)に行く。ここは証券取引所の建物を改装し、今はギャラリーとなっている場所らしい。

初めてゴム製タイヤで走る地下鉄を見た。
ピノーコレクションに到着。

我々が訪れた時は公開していない部分があるという理由で、チケット料金が通常より安く9€(1,457円)だった。

入口のセキュリティチェックで70代と思しき年配男性が30代くらいの警備員に怒られている場面に出くわし、「私が怒っているのは、あなたが、私の言う事を、無視するからだ!」とわりとしっかり叱られており、その警備員が英語でゆっくりはっきりと、そして大きな声で叱責する間居合わせた人全員でことの成り行きを見守っていたのだが、どうやらその男性がポケットに財布を入れたままセキュリティゲートを潜ったためアラートが鳴り、ポケットの中身をトレーに出すよう警備員が注意したのに「財布だから出さなくても良いだろう」と男性がごねたらしい。

初めは『老人をそんなに怒らないであげてよ』と思っていたのだが、理由が分かるとこの男性は怒られて然るべきだと思ったし、何よりも警備員が自分よりもかなり年配の人をきちんと叱っていたのが素晴らしいと思った。

雨天でも天井のガラスから光が降り注いでいて綺麗。
見上げてもかっこいい。
布とガラクタで何かは分からないが何かを表現している展示が面白かった。
壁からネズミが「こんにちは」している。
螺旋階段とのカーブが美しい。

他にも地下階には葉っぱのアート、一階には絵画が展示してあったりと面白かった。でも少しボリューム不足かなと感じたので、改装部分が完成したらより楽しい美術館になるだろうなと思った。

ピノーコレクションから近い駅にあるモール(地図)

ここの人混みは凄まじく早々に退散した。ちなみにこのモールのトイレは有料。

メトロの駅で交通系ICカードNavigo Easyに回数券をチャージしてみる。

10回分の乗車券は16.90€(2,735円:クレジットカード 決済)だった。
部屋に帰る前にUtopie(地図)というパン屋に寄り道。
サンドウィッチが美味しそう。
ケーキも美味しそう。全部美味しそう。

迷った挙句、クロワッサンを2個、バケットを1本、レモンタルトを1個買い、全部で9.80€(1,586円)だった。来店したタイミングが良かったのか、バゲットを注文したら「もう少しで焼きたてを渡せるから少しだけ待って」と言ってくれて、熱々のバゲットを渡して貰えて嬉しかった。

部屋に戻って早速昼食にした。全部美味しい。

ちなみに、フランスではパン屋<Boulangerie>の称号が法律で守られているらしく、面白い文化だなと思った。以下引用。

“フランス語でパン屋さんは、ブーランジェ<boulanger>。法律により、このブーランジェという称号を掲げられるのはパン製造の全工程を自分の店で行うパン職人だけになりました。生地を冷凍したり、大量生産で作られたりするパンは、ブーランジュリー<bourangerie>(パン屋さんの店)にはありません。”引用元:「聴ける!読める!書ける!話せる!フランス語 初歩の初歩 音声DL版」塚越敦子(株式会社 高橋書店2023年発行)Partie 3

あと、パン屋の違いについて調べたこの記事も面白かった。

パリは夕方の18時になっても明るかったので、サン・マルタン運河(地図)まで散歩に出掛けた。サン・マルタン運河は映画『アメリ』の主人公が水切りをしていた舞台なので行ってみたかったのだ。

陽が落ちかけているためか、静かで少し寂しい雰囲気。
帰りはfranprix(フランプリ)に寄って水を買った。このフランプリもモノプリと同じく都市型小規模スーパーである。

夜はポトフを作って少しだけワインを飲んで就寝。そして、夜中に瓶が割れる音で目が覚めた。アパルトマンのゴミ集積所に瓶のリサイクルボックスが設置されていて、夜でも平気で捨ていく人がいるので結構びっくりする。日本の住宅地で夜中に瓶が割れる音がしたら『事件か?!』と思ってしまう。

道すがらに見かけた花屋。日本の花屋と趣が異なり、花よりも葉物が多い。

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