2023/09/21
朝7時30分に目が覚める。

昨晩から楽しみにしていたものがある。平らな桃である。昨日スーパーで見慣れない形の桃を発見し、朝食用に買っておいたのだ。日本では「蟠桃:ばんとう」と呼ぶらしい。

今日は地下鉄に乗ってブルス・ド・コメルス:ピノー・コレクション(地図)に行く。ここは証券取引所の建物を改装し、今はギャラリーとなっている場所らしい。


我々が訪れた時は公開していない部分があるという理由で、チケット料金が通常より安く9€(1,457円)だった。
入口のセキュリティチェックで70代と思しき年配男性が30代くらいの警備員に怒られている場面に出くわし、「私が怒っているのは、あなたが、私の言う事を、無視するからだ!」とわりとしっかり叱られており、その警備員が英語でゆっくりはっきりと、そして大きな声で叱責する間居合わせた人全員でことの成り行きを見守っていたのだが、どうやらその男性がポケットに財布を入れたままセキュリティゲートを潜ったためアラートが鳴り、ポケットの中身をトレーに出すよう警備員が注意したのに「財布だから出さなくても良いだろう」と男性がごねたらしい。
初めは『老人をそんなに怒らないであげてよ』と思っていたのだが、理由が分かるとこの男性は怒られて然るべきだと思ったし、何よりも警備員が自分よりもかなり年配の人をきちんと叱っていたのが素晴らしいと思った。





他にも地下階には葉っぱのアート、一階には絵画が展示してあったりと面白かった。でも少しボリューム不足かなと感じたので、改装部分が完成したらより楽しい美術館になるだろうなと思った。

ここの人混みは凄まじく早々に退散した。ちなみにこのモールのトイレは有料。
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迷った挙句、クロワッサンを2個、バケットを1本、レモンタルトを1個買い、全部で9.80€(1,586円)だった。来店したタイミングが良かったのか、バゲットを注文したら「もう少しで焼きたてを渡せるから少しだけ待って」と言ってくれて、熱々のバゲットを渡して貰えて嬉しかった。

ちなみに、フランスではパン屋<Boulangerie>の称号が法律で守られているらしく、面白い文化だなと思った。以下引用。
“フランス語でパン屋さんは、ブーランジェ<boulanger>。法律により、このブーランジェという称号を掲げられるのはパン製造の全工程を自分の店で行うパン職人だけになりました。生地を冷凍したり、大量生産で作られたりするパンは、ブーランジュリー<bourangerie>(パン屋さんの店)にはありません。”引用元:「聴ける!読める!書ける!話せる!フランス語 初歩の初歩 音声DL版」塚越敦子(株式会社 高橋書店2023年発行)Partie 3
あと、パン屋の違いについて調べたこの記事も面白かった。
パリは夕方の18時になっても明るかったので、サン・マルタン運河(地図)まで散歩に出掛けた。サン・マルタン運河は映画『アメリ』の主人公が水切りをしていた舞台なので行ってみたかったのだ。


夜はポトフを作って少しだけワインを飲んで就寝。そして、夜中に瓶が割れる音で目が覚めた。アパルトマンのゴミ集積所に瓶のリサイクルボックスが設置されていて、夜でも平気で捨ていく人がいるので結構びっくりする。日本の住宅地で夜中に瓶が割れる音がしたら『事件か?!』と思ってしまう。
