バンコク旅行記36 滞在最終日にアイコンサイアムで映画「ONE PIECE FILM RED」を観た話。あと、プライオリティパスでスワンナプーム国際空港のミルクラウンジを利用した話。

2022年9月8日

朝7時30分に「お腹が空いた!朝食会場に行こう!!」と恋人に起こされる。まだ少し眠いからと断ると、恋人が聞こえよがしに大きなため息をついた。朝から感じ悪いなと思い、ムッとする。

恋人は朝が苦手であり、普段はおれが起こすまで眠り続けていることが多い。この日は珍しく眠気よりも空腹が勝り、いつもより早く目が覚めたのだろう。

長かったバンコク旅行も今日が最終日である。そんな日の朝から喧嘩はしたくないと思い「仕方ない、起きてあげよう」と言ってベッドから出ていくと、その言い方が彼の気に触ったのだろう。結局恋人も不機嫌になり険悪な雰囲気のまま一日が始まった。

ちなみに、恋人はホテルの朝食が大好きである。特にブッフェスタイルの朝食が好きで、三周くらいするのが常である。空腹時に目に入る食べ物は全て美味しそうに見えるので、全部食べたいのだそうだ。このアロフト・バンコク・スクンビット11の宿泊予約をした時も「朝食が楽しみだ」と喜んでいたっけ。そんなに楽しみなら、恋人が目覚めた瞬間に朝食会場に行きたがったあの時に、サッと起きてあげれば良かった。これを書いている今ならそう思えるが、当時の朝はお互いにイライラした状態のままで朝食会場へと向かった。

喧嘩中のおれたちはさておき、非常に素敵な朝食会場だった。ブッフェスタイルで、エッグスタンドとヌードルスタンドもあって、どの料理も美味しかった。喧嘩していなければ写真をたくさん撮ったのに。喧嘩するんじゃなかったな。

美味しそうなものがたくさんあった。

おれは前日からの腹下しが続いていたので、ホテルのレイトチェックアウトサービスを利用して12時過ぎまで寝て回復に努めたところ、腹の調子は良くなった。

ホテルをチェックアウトした後、深夜便の出発時刻までどう過ごすのかについては、前々から恋人と相談して決めていた。バンコク旅行の締めくくりは、この世の極楽であるところの煌びやかな光と芳しい食べ物で満ち溢れているアイコンサイアムにもう一度行くと。

アイコンサイアムのシネコンに行ってみたかったのである。

シネコンの入り口。天井が高い。
「映画館は特別な場所」感があって良い。
トイレがホテルみたいに豪華。

日本語音声の映画を探したところ、ちょうど「ONE PIECE FILM RED」が封切られていたのでこれに決めた。

まずはタッチパネル式の券売機でチケットを購入する。

一人220THB(894円:クレジットカード決済)だから日本で映画を観るよりも安い。

ポップコーンとドリンク2杯とソーセージのセットが340THB(1,381円:クレジットカード決済)。

とにかく大きいサイズのカップでドリンクを渡され、「お代わり自由です」と言われたが『とても無理だよ』って思った。

映画の内容はさておき、キャラクターの年齢と比べて声優陣がかなりお年を召しているのだなという印象が先に立つ映画だった。特にコビーが声を張り上げているシーンでは、高齢の女性が必死に声を絞り出している情景がありありと脳裏に浮かび、『アニメワンピースも相当長くやっているもんなぁ』と感慨深くなった。Adoの歌声は文句なしによかった。

映画鑑賞後、6階のテラスにあるGREAT HARBOURでお茶をした。

メニューはQRコードから読み取る。
店の様子。
彼岸から此岸を見渡す。
会計は424THB(1,738円)で、500THB以上でないとカード決済はできませんと言われた。

恋人にこの旅はどうだったかと聞かれ、その時は長旅の疲れと朝から続いていた険悪ムードのせいで『おれたちが合わない事が分かった』と言いたい気持ちだったが、それを言うのは今じゃないという気持ちの方が勝ってしまい「まぁまぁだったかな」と言葉を濁してしまった。

アイコンサイアムに別れを告げてアロフトまで戻り、アロフトの車寄せに来たタクシーに乗ってマッカサン駅まで69THB(283円)だった。マッカサン駅から空港までエアポートリンクに乗って一人35THB(144円)。

出国手続きを済ませてまずタイ航空のラウジンに行ったのだが、激混みだったので寛げなかった。少し歩いたところにあったミルクラウンジは空いていたので、プライオリティパスを利用して登場時刻まで時間を潰した。軽食も飲み物もあったし、何よりも空いていたのが良かった。