バンコク旅行記25(サムイ島01) スワンナプーム国際空港のプライオリティ・パスラウンジが快適なこととかWコーサムイが素敵なこととか。

2022年8月28日

恋人はまだ快復しておらず、下痢が続いている。朝食は食べられそうにないというので、ゼリー飲料とヤクルトだけで済ませた。

今日からバンコクを離れてサムイ島へ行く。恋人はサムイ島のリゾートステイを本当に楽しみにしていたので、体調が悪くてかわいそうである。

パッキングの最中に恋人がプライオリティ・パス(空港ラウンジを利用できる会員証)を机の上に出していたので『お!ちゃんと準備していて偉いな』と思いながら各々荷造りをした。

Grabアプリで配車を依頼して、コリアタウン付近からMakkasan駅まで移動した。148THB(582円:クレジットカード決済)だった。

Makkasan駅の1階はタクシー等用のロータリーになっていて、降車後すぐに大きなエレベーターでチケット購入階に行く事ができるので、スーツケースを引いて歩く空港利用者の利便性を念頭に置いて作られた駅なんだろうな、バンコクは本当に観光に力を入れてるなと思った。

エアポートリンクに乗って、スワンナプーム空港まで35THB(144円)

空港に到着してチェックインを済ませ、スーツケースを預け、いざラウンジへ。

ところで、おれと恋人は空港ラウンジが好きである。特に恋人は空港ラウンジが大好きである。灼熱の空の下バンコク市内の寺を巡る観光よりは、涼しいラウンジでワインなど飲みながら大好きなYouTubeを見ている方が恋人的には心躍る時間なのだと思う。それくらい、恋人は空港ラウンジの利用を楽しみにしている。

今回はバンコク・エアウェイズを利用してサムイ島へ行くので、スワンナプーム国際空港の国内線コンコースAでフライトを待つことになった。コンコースAにはプライオリティ・パスで利用できるラウンジが4つあり、The Coral Executive Loungeが天井も高く、明るくて開放感があって良さそうだった。

よし、キミにきめた!となってラウンジの受付でおれがパスを提示したところで、恋人は「あ、、、プライオリティ・パスがない」と呟いた。

「え、だって朝、わざわざ机の上に出して準備してたじゃん」と言うと、

「プライオリティ・パスを机の上に出して、その後スーツケースの中にしまって、さっきチェックインで預けちゃった、、、」と言う。

なんということでしょう。

しかし、これは日常茶飯事である。恋人は結構ぼーっとしているというか、忘れ物が多いというか、マルチタスクが苦手というか、作業の途中に別の作業が割り込むと前の作業のことは頭の中から消えている事が多いというか。

とにかくプライオリティ・パスがなければラウンジに入れない(有料になる)ので、このラウンジを諦めて二人でどこかのカフェに行こうと提案するも、恋人は「自分のことは気にしなくて良い、一人でこのラウンジに行って良い」と譲らない。

受付で押し問答をしているわけにもいかず、おれの性格が薄情なこともあって、自分一人でThe Coral Executibe Loungeに入って優雅な時を過ごした。おれが美味しい料理を食べて香り高い紅茶を楽しんでいるとき、恋人はバンコク・エアウェイズのチケット購入者全員が入れるラウンジで過ごしていた。

おれが入ったラウンジで供された軽食
恋人が入ったラウンジで供された軽食。

すごい落差。

その後、恋人から「ちゃんとプライオリティパスを持ったか?と確認をしてくれなかったのが悪い。自分の忘れん坊な性格について知っているのだから、注意を促すことができたはずである。だから今回の悲劇はそれを怠ったあなたの手落ちにより起きた」と文句を言われた。

確かにおれが「パスを持ちましたか?」と言ってあげることはできた。だが、おれの落ち度云々以前に恋人のぼんやりとした性格がそもそもの原因だし、そんな屁理屈を言うなんて『君はいったい幾つになったんだい?もういい大人だろう。』と思ったが、大好きな空港ラウンジで優雅なひと時を過ごせなかった恋人を不憫に思い「今後はプライオリティ・パスの所持を互いに確認し合う」という取り決めをして手打ちとなった。

サムイ島に到着。Boltアプリは配車サービスの提供範囲外で、Grabアプリの配車は空港敷地内までは迎えに来られない且つ料金は485THB以上だった。なので、一台500THB(2,045円)の空港タクシーを利用した。

恋人が楽しみにしていたWコーサムイに到着。ものすごい早口の英語で喋るスタッフが出迎えてくれた。ほとんど聞き取れなかったが、ハッピアワーの説明と24時間アイス食べ放題ということだけは分かった。

エントランスから見えるW
なんだか凄く酸っぱいウェルカムドリンク
トロピカルオアシスと呼ばれるタイプのヴィラ。

天井が高くて開放感がある。プールの水面が壁に揺れていて綺麗。

ヴィラ併設のプール。

泳ぐのに十分なほど深くて広い

お菓子を用意してくれていた。
プライベートビーチにあるW
ビーチにあるバー。

ハッピーアワーはドリンクが半額になる。

プールにいるW

おれも恋人もネットにそれなりに親しんではいるが、どちらも「Wてwww」とは言わなかった。おれたちにだって矜恃がある。

敷地内にはレストランが二つあったが、、、高すぎる。つまりは、おれの身の丈に合っていないホテルに宿泊しているということなのだが、何故こんなにランクの高いホテルに泊まれるのかというと、恋人が勤め先で部内全員の出張にかかる手配を一手に引き受け、恋人個人のクレジットカードを使いまくってポイントを貯めたおかげである。そのポイントを大放出してこの宿を予約してくれた。一体どれ程のポイントを稼いだのだ。恐ろしい子・・・!

スイートスポットと呼ばれるおやつどころに冷蔵庫が置いてあって、そこにジュースとアイスと水が置いてある。

滞在中は自由に飲み食いして良い

「これはエナジードリンクなのかな?」と言いながら真っ黄色のジュースを飲んだ恋人は胸焼けを起こし、トイレで吐いていた。多分、ジュースが原因ではなく、数日前に食べた牡蠣オムレツによる食中毒のせいだろう。せっかく楽しみにしていたリゾートなのに、体調不良でかわいそうだ。

いつでもアイスを食べて良いというサービスは嬉しい。

これはおれの大好きなドーミーインに通じるものがある。ドーミーインは湯上りにアイスキャンディーを食べて良いし、寝る前に夜鳴きそばを食べて良いし、朝の湯上りには乳酸菌飲料を飲んで良いし、とにかく最高である。このようにホテル内にちょっとしたお楽しみがあるだけで、すごくテンションが上がる。Wに滞在している間、海やプールで泳いだ後はスイートスポットに立ち寄って、アイスを食べながら部屋に帰った。小学生の夏休みみたいで、つまりは極楽である。

エントランスにあるバー。

お腹の調子が戻ったらお酒を飲みに来よう、と恋人と話した。早く治ると良いのだが。

歩きながら見上げた星空が綺麗だった。