バンコク旅行記21 配車アプリGrabを利用してワット・サケットからワット・アルンに移動して、やっぱり大好きなアイコンサイアムに行った話。

2022年8月24日

ワット・サケットの丘から降りると、恋人が明らかにバテていた。高さが80メートル程度の丘とはいえ、直射日光を浴びながらの登り降りでもうフラフラ、息も絶え絶えという感じだったので、配車アプリGrabを使って車を呼ぶ事にした。初めてGrabを利用したけど、操作も簡単だし支払いも登録したクレジットカードで決済が終わるしで、すごく便利である。迎えに来てくれた車は古かったけど、クーラーもよく効いていた。ワット・サケットからワット・アルンまでバスなら40分かかるところ、車だと15分で到着した。乗車した途端に恋人は寝て、降りるまで起きなかった。108THB(422円:クレジットカード決済)

ワット・アルンの拝観料は一人100THB(409円:クレジットカード払い不可)

窓口でチケットを買うとき、女性の職員が「タイは暑いでしょ」と言ってきたので、「ベリーベリー、ベリーホット」だと言いながら頭がクラクラするジェスチャーをすると、笑ってくれた。見ず知らずの人が笑ってくれると何だか嬉しい。入場チケットと一緒にペットボトルの水を渡してくれたので、一気に飲み干した。この日はとにかく暑かった。

左右対称で美しい。

ワット・アルンには貸衣装屋があって、それを着て記念撮影をしている人たちを見かけたが、我々にその元気はなかった。体力を先に行ったワット・サケットで全て使い果たした。ワット・アルンも日陰の場所は少なく、中央の塔の周りをぐるりと歩いてまわって写真を撮り、早々に退散した。

早々に退散したのには訳がある。我々の大好きなアイコンサイアムに行くからである。アイコンサイアムには、ワット・アルンから船で移動できるのだ。すべての道はアイコンサイアムに通ず。

ブルーライン。運賃は一人30THB(164円)

船に乗ってアイコンサイアムの船着場に到着し、屋内に入って一気に息を吹き返す。おれはクーラーが大好きだ。やっぱクーラーは人類の至宝。まさに科学の勝利なのである。

クーラーの効いた屋内でタピオカドリンクを飲む。

Pang Chaというカフェ。めちゃくちゃ美味しい。おれは3種類のバブル(タピオカ)がトッピングされているタイ紅茶(165THB:675円)を注文したのだが、一番小さいバブルがまるで魚卵。噛みごたえのあるプチプチ食感に魅了され、夢中で飲んだ。

それにしても、タイで飲むアイスドリンクは商品の体積の8割を氷で占めているので、あっという間に飲み終わる。

Pang Chaにここまでミシュランアピールをされたら、入らないわけにはいかない。

その後、我々の大のお気に入り、生きたまま訪れることのできるこの世の極楽ことSOOKSIAM(水上マーケットを模したフードコートやお土産屋ゾーン)に行って生搾りみかんジュース(80THB:328円)を買った。買った直後に別の店が70THBでみかんを絞っているのを発見して少しガッカリした。が、店舗によって値段が異なるなんて、まさに市場の再現!と思い込む事で10THB分のガッカリを払拭する努力をした。せっかく極楽に来ているんだ。がっかりするなんてもったいない。

光と美味しいものが溢れるSOOKSIAM

アイコンサイアムの3階にはPAULカフェが入っていて、この店舗の屋外テラスがわりと空いていた。7階にあるスタバのテラスよりもゆっくりできる。

サイアム高島屋ゾーンにも行ってみたが、本気の閑古鳥が鳴いていた。アイコンサイアムゾーンには観光客や地元の人が溢れているので、高島屋の静かさが際立っていた。どうしてこんなにも差が出るのかは分からないけど、とりあえず、高島屋ゾーンを歩いていても全然ワクワクしなかった。高島屋ゾーンは商品がきちっと整理整頓されて、目的や用途別に区分されているのだが、それが面白くないと感じてしまう。行き届いている、正然としている。これは一つの美徳だけれど、それが裏目に出ているような印象だった。

アイコンサイアムゾーンはとにかく至るところにカフェがあって、ウィンドウショッピング中に休憩できる場所がいくつもある。このフロアは服飾のみ、とか、靴やカバンのみ、とか、そういう区分が緩いので、次はどんな店があるのかな?と歩いているだけでワクワクする。疲れたらカフェで美味しいものを飲んで休憩すれば良い。『目当てのものを買いに行く』というよりも『歩いているうちに好きな物に出会う』ことを狙っているという感じだろうか。

6階のレストランエリアでは巨大な吹き抜け天井から水のカーテンが降りていたりする。それを眺めながら食事もできる。アイコンサイアムと高島屋の売上はどちらが多いのかは知らないけど、活気という面では比べようもなくアイコンサイアムに軍配を挙げる。

ゴージャス!!

19時から船着場側の広場で20分間の噴水ショーを見た。

きれい!
きれい!!
きれい!!!

噴水の写真を撮っているおれの目の前に見知らぬ女性が歩いてきて、立ち止まり、スマホを操作し始めた。なかなか立ち去らないので一枚撮ったところ、図らずもかっこいい写真が撮れた。

噴水も、見知らぬ女性も、自信に溢れていて勢いがあり、堂々とした立ち居振る舞いがカッコよく、満足した。観光客が楽しめる工夫が盛り沢山だ。だからアイコンサイアムが大好きなんだ。

満喫したので、シャトル船(無料)で対岸のBTSの駅まで移動して宿に帰った。