バンコク旅行記13 ジムトンプソンの家で一番気に入ったのは猫型の尿瓶。

2022年8月18日

ドンドンドンキ MBKセンター店から歩いてジムトンプソンの家へ。

ここはタイ・シルク製品で財をなしたアメリカ人実業家ジム・トンプソンの住居跡である。現在は博物館として公開されている。

受付で一人200THB(784円:クレジットカード決済)を支払い、ガイド開始時間まで待つ。ガイドが館内を案内するルールで、入館料を払ったからといって建物内を勝手に歩き回っては行けない。

我々が訪れた日の日本語ガイドは14時15分からで、開始まで少し時間があったので、併設されているカフェで時間を潰した。

このカフェが素敵で、いたく気に入った。池に立派な鯉が泳ぎ、生命力のみなぎる南国の植物が生い茂っており、極楽のようである。

でも、虫に刺されたくない我々は室内一択である。テラス席に案内してくれたが、室内を希望した。

室内は適度に空いており、涼しく、虫刺されの心配もない。これがこの世の極楽である。クーラーが大好きだ。

カフェでチーズトースト(フレンチフライ添え)と、レモングラスティーとタイティーを頼んで484THB(1,896円:クレジットカード決済)であった。

開始時刻に指定された場所に行くと、ガイドが迎えてくれる。

居宅跡はチーク材でできたタイの伝統的な様式の建物らしい。

また、ジム・トンプソンが収集した中国やタイの骨董品がたくさん並べられていた。その中には腕の取れた仏像も飾られていて、タイでは壊れた仏像を修復するのはあまりよくない事らしく、壊れたら壊れたままにしておくものだという説明があった。おれの感覚からすると、もし仏像の腕が壊れて取れてしまったら直してあげたほうが良いような気持ちになるので、ところ変われば善い行いの基準も異なるんだなぁと思って面白かった。

ジム・トンプソンは運河のそばにこの家を建てたが、それは敷地内に船着場を作るためである。運河の対岸にはムスリムのコミュニティがあって、その人たちに絹織りを発注していたという話が面白かった。非常に合理的な自宅兼オフィスである。

なお、今もそのムスリムコミュニティで絹織物をしているのは一家族だけで、ジム・トンプソン社は現在その家族に発注していないとのこと。

ガイドをしてくれた方は日本語が堪能で、いろいろな説明をしてくれて楽しく観て回ることができた。

建物や調度品を撮影しても良いかと尋ねたところ、「OK。また撮影不可に戻るかも知れないから、今のうちにたくさん撮っておいてください!」と言われたので、ありがたくたくさん写真を撮った。また、「写真を撮っても構わないが、建物や調度品には絶対に触れないでください」と注意を受けた。

日本語ガイドは(2022年8月現在)一人しかいないらしく、我々が行った日がガイドさんの勤務日で助かった。

この建物とは関係ないが、タイで有名なシンハビールのタイ語の発音は「シン」であり、英語表記 SINGHA BEERを読んで「シンハ」と言う外国人が多いが、正くはシンビールと言うのだと教えてくれた。

これはゲストルームに置いてある陶器製の猫の尿瓶。猫の首はぽこっと外れる。瓶の中にシャーっとするそうだ。
「この花瓶に花を生けるとポケモンになります。」と教えてくれた。おれはポケモンに疎いが、恋人は少しテンションが上がっていた。