バンコク旅行記12 バンコク芸術文化センターよりもドンキのハトムギ化粧水が高価なことに心が揺さぶられた話。

2022年8月18日

朝食は昨晩ピア21で買ったグリルドバナナ(30THB:116円)。熟し切る前のバナナが使われていて、少し固く、甘味は控えめ。付属のコンデンスミルクを掛けて食べるとデザートになる。熟したバナナを食べる習慣が身についているおれと恋人には、あまりハマらなかった。

『甘くないものが食べたいね』と恋人と話し、前にも行って美味しかったカオソーイを食べに行くことにした。今回はちゃんと替え玉(Additional Noodle:言い方がかっこいい)を注文し、美味しさに加え、量的にも大満足を得ることができた。ドリンクメニューに「おいしいお茶」があったので『甘くないやつかも』と期待して頼んでみたが、お茶の香りがしないでもない砂糖水であった。飲み物が全て甘い。甘くないお茶が飲みたい。

『なんか芸術的なものが見たい』という理由でバンコク芸術文化センターというところに行くことにした。ここはBTS National Stadium駅に直結していて交通の便が良い。

さあ、どんな美術館なのだろうと期待していたが、数フロアの壁面に絵画が飾られている程度で、その他はいくつかのギャラリーがあり、つまり、常設展示のあるいわゆる美術館ではなかった。ちなみに、無料で館内に入れる。

壁に絵が飾られている。

期待していたものと違ったため早々と建物をあとにし、目の前にあったドンドンドンキ MBKセンター店に行った。

白熊アイスなど、箱アイスや冷凍食品は日本よりも割高だけど、ほろ酔いとかの缶チューハイやお菓子などは日本とあまり変わらない値段という印象を受けた。常温で輸送できて消費期限が長いものは、冷蔵・冷凍食品と比べて輸送コストがかからないからだろうか。でも、それにしても、ハトムギ化粧水がすごく高価である。500mlで1,200円弱の価格。なんで?人気なのだろうか。

ちなみに、我が家はイオンのプライベートブランドのハトムギ化粧水を使っている。近所のイオンは500mlで200円台で叩き売りしている。

ちなみに、恋人は化粧水をつけるのが下手だ。化粧水をつけるのが下手って意味が分からない、とおれは思っているのだが、下手なのだ。どのように下手なのかというと、まず右手にボトルを持ち、左の手のひらに化粧水をバシャっと出す、そしてその左手で勢いよく顔を洗うようにしてつけている。だから、左手が顔に近づく際に化粧水がこぼれ落ちるのと、顔を洗うようにして化粧水をつけるものだから、その時も化粧水がこぼれ落ちている。そもそも化粧水の粘度はそこまで高くないのだから、手のひらが水平を保てない時点でこぼれる。

そんなに高価な化粧水を使っていないのだからケチくさいことを言わなくても良いのかな、と思ったりもするのだが、おれとしてはやっぱり『勿体ない』を見過ごせない。化粧水もお金を払って買っているんだし、そもそも肌を潤すために作られた化粧水が、その使命を全うすることなく、肌に到達する前に手のひらからこぼれ落ちていく様を見るのは不憫である。ハトムギ化粧水がかわいそう。

以前、「なんでそんなに化粧水をつけるのが下手なのか?」と恋人に聞いたことがある。でも「下手じゃないよ。ちょっとしかこぼれてないから問題ない。」という回答であった。

化粧水を両手のひらに馴染ませて、まず頬を包み込むようにして付け、それから顔全体に広げれば化粧水はこぼれないのに。なぜそれだけのことができないのだ、とおれは思うのだけど、おれの思う『それだけのこと』が難しい人間もこの世の中にはいるのだな、と恋人と一緒に住むようになって思う頻度が増えた。と言うか、おれの思う『それだけのこと』が独りよがりなのだろう。

恋人は化粧水をつけるのが下手なのではなく、化粧水がこぼれたって構わないという発想が根底にあるだけで。だから、未来永劫化粧水をこぼし続けると思う。

話が逸れたが、前に行ったドンドンドンキ ザ・マーケット店よりも品数も客も多く、活気があり、見て回っているだけでも楽しかった。