2023.04.07
朝7時に起きて用を足していたら恋人がトイレの戸を叩いた。「テラスの近くにワラビーが来てるよ!」と。おれが急ぎ尻を拭き上げてテラスに向かうもそこにワラビーの姿はなく、悔しがっているおれに恋人が「残念だったね。ワラビーの写真を撮りたくてテラスの窓を開けたらワラビーが音に驚いて逃げちゃった」と言う。お前がワラビーを逃した犯人か。自分が逃しておいて「残念だったね」とおれに言ってくるのはおかしい。
WILDERNESS VILLAGEのチェックアウト時刻まで余裕があったので朝食後敷地内を散歩した。

ワラビーを見つけて静かに興奮していると、近くのコテージに泊まっていると思われる白人男性が近づいて来て「この辺りのワラビーは人に馴れているから近づいても逃げないよ」とおれたちに言い、白人男性がワラビーに向かって歩を進めた途端にワラビーが逃げた。まだ結構な距離があったのに。
白人男性が我々を見て肩を竦めてみせたので『君が悪いんだよ』と思った。この白人男性がいらんことをしなければもっとじっくりと眺めていられたのに、と思いながら自分たちのコテージに戻った。

チェックアウトのためにレセプション棟まで車で移動していると、道路脇にウォンバットを発見した。ウォンバットは車に気がついてすぐに茂みに隠れてしまったが、動物をたくさん見る事ができて楽しい宿泊施設だった。
WILDERNESS VILLAGEを10時に出発し、次の宿泊施設であるカリンガ ファームには14時30分に到着した。途中、


これらの湖に立ち寄ったが小雨が降って寒かったので、チラリと見てすぐに車を走らせた。
未だ時間が早すぎるのかCurringa Farmのレセプションには誰もいなかった。不在の場合はレセプション2にいるかもと言う案内が出ていたのでそちらに行ってみたが、やはり無人だったのでチェックイン時刻まで牧場内をふらふらすることにした。


15時にレセプションに戻るとティムが迎え入れてくれてチェックインが完了。一泊二食付き(食材を冷蔵庫に入れておいてくれる)で399.75AUD(36,465円:クレジットカード決済)
このCurringa Farmはとにかく広く、我々のコテージ(Lambs Rest)まで2.5kmあるという事なので敷地内を車で移動する。






部屋も綺麗だし、食べ物も溢れているし、最高!
荷物を置いて農場を散歩していると、放牧されている羊の群れと数匹のワラビーに出会った。



せっかくだからハリネズミやウォンバットを見たいと思っていたけど出くわさなかった。
夜は楽しみにしていたラム肉のバーベキュー!!



おれは匂いが苦手で普段ラム肉を食べないのだが、めっちゃくちゃ美味しかった。ラム肉が苦手から好物に変わった。冷蔵庫にサラダも準備してあったのでモリモリ食べた。恋人が最後の一口に大きめの肉を頬張ったので「大きすぎるんじゃない?喉に詰まらせないようによく噛んでよ」と注意を促した1分後に喉に詰まらせてオエっと吐いた。マジで想像通りの展開を見せてくれるので「どうしてこの人は、、、」と呆れてしまうのだが、本人は「いけると思ったのに」と言って涙目になっているし、大好物のラム肉を吐いてしまって意気消沈している。おれは心根が優しいため、恋人に呆れつつも気落ちしたままにしておくのは可愛そうに思えて、吐いた肉の再利用方法として『タスマニアデビルにあげるのはどうか』と提案した。「タスマニアデビルが遊びに来てくれたら嬉しい!」と恋人の機嫌も良くなったため、恋人が吐いたラム肉をコテージのテラスにセッティングし、我々は朝が来るのを楽しみにして寝た。
朝、恋人が吐いた肉が昨晩のままの姿で朝日を浴びていたのでゴミ箱に捨てた。