タスマニア島旅行記01 電車の中で出会った仲睦まじいカップルについて思う事と、シドニー国際空港経由でローンセストンまで移動した話。そしてやっぱりプライオリティ・パスが好きという話。

2023.04.03

恋人とタスマニア島へ行く。クレイドル・マウンテンに生息するウォンバットを見に行く旅である。

羽田空港を出発してシドニー国際空港を経由し、タスマニア島のローンセストン空港に向かう。

2日の夜、羽田空港第3ターミナルへ行くために品川駅から京急に乗った。途中駅で乗り込んできた西洋人男性と日本人女性のカップルがおれの隣に座ってまじでずっとイチャコラしていて、イチャコラだけなら別に良いのだが、男性が女性の肩を撫で回すたびにその手がおれの肩もに当たって不快だった。あと、男が女にくっつきすぎて女がおれの方に押し出されたせいで、おれの座席スペースが奪われていたのがすごく嫌だった。おれの座席スペースを奪った分だけ男の座席スペースに隙間ができていたのはまじで不愉快だった。

彼らの、公共の場であっても自分たちの空間を堅持するのだという頑固さを憎むべきなのか、彼の手の神経の鈍感さを憎むべきか、はたまた彼女の「迷惑を掛けて失礼しました」感覚の欠如を憎むべきか、

とか悩んでいないで、さっさと立ち去るのが正解だったのだろうけど、その時のおれは品川駅までバスやら在来線やら新幹線やらを乗り継ぎながら移動してきたので『せっかく座れた席を立ちたくない』『しかもおれよりも後に乗ってきた奴らのせいで』という思いの方が強かったのだった。

そんなふうにイライラしながらも19時頃に羽田空港第三ターミナルに到着した。

ターミナルは人で溢れ返っていて、全日空のセルフチェックイン機の前にも長蛇の列ができていた。ところが、有人カウンターは空いていた。空いている方に流れれば良いのになと思いながら、我々はセルフチェックインの列を横目に有人カウンターで手続きをしてもらった。

ちなみに、おれは有人カウンターの方が好きである。コンビニでジュース一本を購入するとかなら無人レジを利用するが、スーパーでまとまった買い物をする際は極力有人レジを選ぶようにしている。レジ打ちはおれがやるより本業の人にやってもらう方が絶対に早いからだ。それに、おれはレジ打ちを労働だと捉えている。労働だからこそレジ担当の従業員には給料が発生するのであって、無人レジで客にバーコードを読み取る作業をやらせるのなら、その分客に現金かポイントで労働の対価を還元してもらわないと割に合わないという気分になってしまう。というのが正直なところである。先にレジ打ちはプロに任せた方が早いと言ったが、それはウワベの理由である。

このおれなりのどうしようもない屁理屈を恋人に話したところ、「おれは人とのコミュニケーションコストを最小限に抑えたいから無人レジの方が好ましい」とのことであった。

そんなこんなでチェックインは無事に終わり、次はセキュリティチェックである。これも滞りなく進み、出国も無人ゲートの顔認証であっさりと通過した。

出発まで時間があったので、ANAラウンジで軽くご飯を食べることにした。軽く、と思ったのだが、ヌードルバーというものがあり、好きなものを注文して出来立てを食べられるというではないか。喜んでとんこつラーメンと、とろろわかめうどんを注文して食べた。

ラーメン
うどん

美味しかった。恋人は麺以外にも大好きなカレーを発見し、大盛りにしてニコニコしながら帰って来たのだが、白いTシャツ、カーゴパンツ、白いスニーカーに満遍なくカレーを散らしていた。恋人はご飯をよそうのが下手である。ちなみに、コップに水を注ぐのも下手で、よくこぼしている。今回も皿に盛り付ける際に、自分の服なら別に良いのだが、テーブル周りや食器にカレーをこぼして人様に迷惑を掛けていなかったか心配である。

羽田発シドニー行きの便は空いていて、隣に誰も座らなかったのでラッキーだった。

機内食
ポエムしたくなってしまう程に美しい景色
機内食

搭乗時間9時間ちょいでシドニー国際空港に到着。飛行機を降りて先ずは入国審査場に向かうのだが、シドニー国際空港ではその道すがらにePassport Self-Serviceという入国審査端末(日本語選択可)が設置されている。この端末にパスポートを挿入して表示される質問に回答していくとチケットが出てくる。これを持って入国審査場まで行き、設置されている無人ゲートに挿入して顔認証をパスすれば入国完了。チケットを回収し、バゲッジ・クレームでスーツケースを受け取り、税関申告不要ゲートにいる職員にチケットを渡せばおしまいである。

簡単で良い。

オーストラリアはキャッシュレス決済先進国だと聞いていたので、空港のATMで100AUD(8,969円:ATM利用手数料、利息別)だけキャッシングした。ただ、旅行して後々判明したのだが、まじで現金は不要だった。

我々はシドニー国際空港からヴァージン・オーストラリア航空の国内線を利用してタスマニア島のローンセストン空港まで行ったのだが、羽田から到着した国際線ターミナル内にあるヴァージンのカウンターで、国内線のチェックインとスーツケースの預け入れができた。

到着した国際線ターミナル1階のマクドナルドの近くからシャトルバスに乗り、国内線(第2)ターミナルへと移動する。ターミナル2階にあるセキュリティチェックを通過したら、いよいよ旅のお楽しみ、プライオリティ・パスの出番である。

フードコートエリア内にあるBistro Bar 2020というレストランで、パス保持者は36AUDの割引を受けられるという事なので、その金額におさまるようにビッグブレックファストとクランベリージュースを注文した。

Bistro Bar 2020
すごいボリューム。大満足。

恋人のプライオリティ・パスは更新されたばかりのカードなのに、磁気テープに不具合があるのか何度読み込ませても端末にはじかれていた。磁気テープなので、そういうこともあるのだろう。従業員がカード番号を手入力してことなきを得た。

その後またパスを利用してREX Loungeに入った。内装や軽食、飲み物はシンプルで、利用者も少なくて寛ぐことができて良かった。

ローンセストン行きの飛行機のドリンクサービスでは、コーラは4AUD(359円)だと言われて悲しかった。無料を期待していたのでその悲しみが表情に表れてしまったのか、察したCAが「水は無料ですよ」と言ってくれたのでありがたくタダ水をいただいた。

ローンセストン空港からタクシーを利用して宿まで移動した。45.270AUD(4,130円:クレカ決済)

宿(Waratah on York)は1863年に建てられた洋館を改築したものらしく、

内装が素敵である。
サンルームにジャグジーまである。素敵である。
夕暮れ時のローンセストンを散歩した。
人があまり出歩いていない。
夕方だったせいもあるのだろう、ほとんどの店が閉まっていた。