ウルル(エアーズロック)旅行記01 クレジットカードのタッチ決済でバスに乗り、シドニー国際空港で恋人と喧嘩して、プライオリティパスで朝食を食べた話。あと、エアーズロックリゾートのTHE LOST CAMELに泊まった話。

2023/04/12

朝6時半に起きて洗濯物を畳み出発の準備をする。このアディナ アパートメント ホテル シドニー エアポートには昨晩の23時にチェックインし、朝の8時にチェックアウトしたから滞在時間はたったの9時間だった。広くて綺麗な部屋なのでもう少しゆっくりしたかったと思いつつ、ウルルへのフライトの時間が迫っていたのでホテルを後にした。国内線ターミナルへはホテルの目の前にある停留所からバス(350番)が出ていたので、交通の便も良かった。

ところで、シドニーを走る公共バスはクレジットカードのタッチ決済で乗車可能なので、非常に便利である。ビザもマスターもアメックスもOKである。乗車時と降車時に車内に設置してある端末にタッチすれば良い。タッチの際にいくら支払っているのか表示はされないが、後日クレジットカードの利用明細を見ると

支払先:TRANSPORTFORNSWTRAVEL

請求額:3.20AUD(290円)という記載があった。

Suicaのようなプリペイド式カードを買う必要がなく、普段使っているクレジットカードのタッチ決済で公共交通機関を利用できるのは非常に便利である。ちなみにおれはiPhoneのApple Payにクレジットカードを登録して利用したのだが、問題なく決済できた。

国内線ターミナルに到着してチェックインカウンターで手荷物を預けていると、スタッフが我々に何か質問している。辛うじてエマージェンシーシートという単語が聞き取れたので恋人に「どうやら非常口近くの席だけど、緊急時に手伝いができるか確認されてるっぽいよ、多分」と伝えると、恋人が目を輝かせ「絶対にそこに座りたい!!足元が広いから当たりの席だ!」と急に元気になる。スタッフの話している内容に当たりがつくと途端に会話が進み始め、恋人はスタッフからの質問にもテキパキと答え「以前にもエマージェンシーシートに座ったことがあります。他の人を手助けできます。」「いつ座ったの?」「一年前くらいです。」とスムーズにやりとりをしている。

おれはというと、エマージェンシーシートには全然座りたくない。理由は語学力に自信がないからである。

「おれは座りたくないから席を変えて貰うよ。」と恋人に話すと、恋人はムスッとして「緊急事態なんて起こらないんだから、この場は適当に言ってその席に座らせて貰おう。」と主張する。確かに緊急事態は滅多に起こらないけど、起こったときに手助けができる人が座る席だからおれは辞退したいと話してるのに、分からん奴だな、とおれも不機嫌になる。スタッフを待たせるのも嫌だったので「おれは席を変えて貰うから、君はエマージェンシーシートに座ったら良いよ」と恋人に言い、スタッフに「席を替えください」と伝えた。

それを隣で聞いていた恋人は「自分の席も変えてください」とスタッフに告げた。

おれとしてはウルルまでのフライトで別に席が横並びでなくたって構わないじゃないかと思ったのだけど。

このチェックインカウンターでの出来事で恋人があからさまに不機嫌になったので、おれもイライラして「おれはそもそも席がどこだろうと、本当に、心の底からどうでもいい。それにいざという時に英語で手助けできる能力がある人に座って欲しいってことなんだから、おれには自信がないから座りたくなかった。足元が広い席に座れなかったという理由で君が不機嫌になるなんておかしい。君は間違っている。」と言うと、恋人も何かしら反論めいたことを言っていたがお互いイライラが収まらず、セキュリティチェックでは別々の列に並んだ。

おれだけセキュリティチェックで呼び止められ、手荷物のリュックを開けられたり、帽子、袖、お腹周り、つま先などをスキャン棒で調査されたが、職員からは「どこに行くの?」と聞かれ「ウルルに行きます。」「ウルルいいね。楽しんで!」みたいなやりとりがあり、仄々としたチェックだった。

セキュリティチェックでおれだけ長く引き止められていたので、恋人は一人で待つ間に少し頭を冷やしたのだろう「もうイライラするのやめるから、なす(おれのこと)もムスっとするのやめてね」と言ってきたので仲直りをした。正直、恋人の責任感が欠けている部分、未熟なところに引っ掛かったままだったのだが、すぐに治るものでもなし、今はこれ以上言わないと決めた。ただ、相手に言わないと決めたが頭の中ではずっと考えてしまって、非常事態が起こった際に英語でCAを補助して乗客を誘導できるほどの語学力と行動力について自分に自信があれば、おれと席が離れてもエマージェンシーシートに座れば良いだけの話だし、恋人がそうしなかったということは、自分が力不足という事が分かっていて、でも非常事態が起こる可能性の低さを踏まえた上で足元の広い席に座ろう!と主張したのに、おれが同調しなかったこと、おれからの非難をも感じ取ったからこそ腹が立ったのだろう。

でも、恋人のイライラの最大の原因は空腹である。おれにはそれが分かっているのである。今朝は二人とも朝食が未だなのである。

おれの恋人は十分な睡眠をとり、お腹が満たされていれば、だいたいはご機嫌に過ごしているのである。赤ちゃんなのである。

オーストラリアに到着した日にも利用したBistro Bar 2020で、プライオリティパスを使って朝ごはんを食べた。9時頃だったのだが、今の時間帯では「朝食メニューのみの提供になります」と言われた。

メニューの一部
パス保持者は36AUDの割引を受けられるので、おれはエッグベネディクトとオレンジジュースを頼んで追加支払いはなし。
恋人はビッグブレックファストを食べていた。

その後登場まで少し時間があったので、プライオリティパスでREX Loungeに入ってコーヒーを飲んだ。

ウルルが見えた!

14時にエアーズロック空港に到着し、空港からはエアーズロックリゾート(公式サイト)が運行しているシャトルバスに乗った。このリゾートでは低価格帯のキャメルホテルに泊まる。低価格帯ではあるが二泊で601.36AUD(54,705円:クレジットカード決済)もする。

詩的な名前のホテルだと思った。
部屋の様子。入り口から。
部屋の様子。入り口に向かって。
シャワーのみ。バスタブなし。

チェックインして先ずはプールでひと泳ぎしたのだが、結構水が冷たくてしょっぱい。砂漠ど真ん中のリゾートのプールの水が、なんでしょっぱいのだろうか。

ホテルから歩いてすぐの場所にツアーズインフォメーションがある。

オプショナルツアーもここで販売しているが、当日や数日先のツアーは完売のものが多かったので、オンラインで事前に予約した方が良い。

スーパーも徒歩圏内にある。夜7時までの営業。
海老と蟹のディップ、トマトのタパス、クラッカー。他にもヨーグルトやバナナを購入。

それにしてもこのリゾートはキャッシュレス決済が徹底されている。現金は受け取らないという紙が各店舗に張り出されていて潔い。タスマニアもそうだったが現金が必要な場面が一度もない。唯一コインランドリーの洗剤の自動販売機はコインのみだったが、おれたちは洗剤を日本から持参していたので購入する必要がなかった。

リゾート中央の丘がサンセットのビュースポットということなので行ってみたら

蝿がすごい。

蝿がすごく集ってくる。

蝿が目と鼻を狙ってくる。

ウルル(エアーズロック)周辺は蝿がすごいという口コミをネットで見て知っていたが、ここもすごい。蝿がすごくて景色に集中できない。季節は秋に向かっているのに蝿がすごい。

生憎の曇り空だったためか、赤く輝くウルルをみる事はできなかったがなかなか壮大な景色だった。そして蝿がすごかった。

明日はいよいよセグウェイツアーである。明日は「セグウェイに乗りたい」というおれの念願が叶う日である。おれの憧れの乗り物セグウェイに乗ることができ、そのロケーションがウルルだなんて、そんなの最高である。

セグウェイツアーは日本からオンラインで申し込みを完了し支払いも済ませていた。二人で398AUD(37,383円:クレジットカード決済)。

このツアー料金とは別に、公園入場パスの購入が必要だと前日になって判明したので購入した。大人ひとり2日間有効38AUD(3,493円:クレジットカード決済)。

この公園入場パスもオンラインで購入可能である。ホテルに購入先サイトに飛べるQRコードが置いてあった。

ところで、このパスの購入代金の売上げの一部は土地の所有者に渡るらしい。つまり、国がアボリジニーからウルルとその周辺の土地を借上げ、リゾート運営利益の一部をアボリジニーに還元するという仕組みになっているらしく、合理的だなぁと感心する。オーストラリアのこの政策のおかげでおれたちよそ者はこの地を観光する事ができるわけだけど、ただ、ウルルを聖地とするアボリジニのうちどれくらいの人がこの政策を是としているのかなぁと思った。

明日はセグウェイに乗れるのでワクワクしながら早めに就寝した。

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