四股名っぽい、さくらんぼやまという名のパフェ

おれは甘いものが好きなので、京都に行くと喫茶店に行きたい。

喫茶店目的で京都に行きたいくらいだ。

そして京都は、というか日本が?パフェづいている。

良いぞ良いぞ。その調子だ。

というわけで、インスタで見かけていつか絶対食べたいと思っていたパフェを食べに行った。

このパフェを提供しているのは「FUKUNAGA 901」というカフェで、ジェイアール京都伊勢丹の8階にある。

駅近というか、駅直結の百貨店の中にあるので最強立地である。

カフェは伊勢丹の売り場フロアにあるというよりも、売り場から出た大階段脇にあるという感じだ。百貨店の中のイートインコーナーな感じなのかな?と思っていたおれは、少し迷った。

早速注文したのがこちら。

さくらんぼやま

おいしい!

美しい!!

高価!!!

三拍子揃ったパフェ。

1,700円

高価と言ったが、パフェって結構、どれも高い。まるで値段を高く設定する事が、パフェを食べるという特別感の演出の一部であるかのようだ。おれは安く設定してくれて全然構わない。安価にしてくれるなら、一度にふたつ食べる。三つ食べても構わない。

恋人は甘いものに特段の関心がなく、したがって、甘いものを食べる時は基本単独行動になる。今回もおれ独りで小洒落たカフェに乗り込んだ。その昔「THE3名様」というドラマで、ファミレスで独りパフェを食べるパフェおやじというキャラクターがいたが、今の自分の姿と重なって感慨深い。

なお、恋人はパフェを食べることに関心も喜びも持っていないため、「パフェの原価はいくらだろう」というパフェ食べたい勢にとっては「そういうことではない」事を言ったりする。

確かにこのさくらんぼやまに乗っかっているさくらんぼを、スーパーで買ったら1,700円より安いだろう。京都駅ビルにカフェを借りる賃料もきっと高いから、パフェの価格設定に大きな影響があるだろう。

でも、パフェを食べるというのはそういうことではないのだ。

非日常の体験に金銭を払っているのだ。

目の前に提供された時の、

『わぁ、パフェ、綺麗じゃん、、、』

これにお金を払っているのだ。

だから、パフェがちょっと自分の思った味と違っても、

最後の方は惰性で食べているなって自覚していても、

その経験も含めてのパフェであり、

その経験にお金を払っているのだから勿体ないことはないのだ。

ブツを入手する際の対価ではない。

非日常体験の購入である。

ちなみに、さくらんぼやまは、上に乗っかっているさくらんぼが美味しのはもちろんとして、何よりカスタードクリームが美味しかった。だから、フルーツの後に本番が来たという感じである。

次は別のやまシリーズも食べたい。

京都駅ビルだから交通の便も良いし、また来る。