亀戸天神の藤まつりに行った話。そのあと、すみだ珈琲で一服して、柴又帝釈天の日本庭園を楽しんだ話。

2026年4月下旬 

亀戸天神社(公式HP)は江戸時代から藤の名所として有名で、歌川広重の浮世絵にも描かれていたらしい。おれは藤の花が好きなので、亀戸天神社の藤まつりに行きたいと常々思っており、四月下旬のよく晴れた日に、恋人と連れ立って亀戸天神社の藤まつりへ出かけた。

亀戸天神社の近くにある甘味処、船橋屋(公式HP)の軒先にも藤棚が設置されていて、藤の花が、申し訳程度のほんの数房垂れ咲いていた。平日にもかかわらず船橋屋には長蛇の列ができており、亀戸天神社の藤まつりの賑わいも相当なものだろうと、我々は身構えた。

亀戸天神社に到着すると、その予想は当たっていて、ものすごい人だかりで藤の花をゆっくり鑑賞することはできなかった。また、藤の花が「咲き誇っている」とは言い難く、我々の訪れた時期が少し早かったのかも知れない。

境内にも船橋屋の出店があったので、藤まつり期間の限定販売品である「天神藤あんみつ」と、通常メニューのくず餅を購入して食べた。見た目は藤の紫色だが、味や香りに藤を感じることはなかった。でも美味しかった。おれはくず餅が好きだ。

それにしても暑い日だったので、亀戸天神社を後にした我々は、近くのすみだ珈琲(公式HP)に立ち寄ってアイスコーヒーを飲んだ。江戸切子のグラスで供されたコーヒーは美味しく、酒粕とチョコレートのスコーンも美味しかった。こぢんまりとした店内は静かで居心地がよく、また行きたいと思えるカフェだった。

店を出た我々は東京スカイツリーまで歩き、押上駅から地下鉄に乗って京成線「柴又」駅へ移動した。

『まずは腹ごしらえを』と思い、参道にある大和家で天丼を食べた。ごはんの量は控えめで我々には少し物足りなかったが、ごま油で揚げた天ぷらはサクサクで香ばしく、お菓子を食べるような感覚で、ぱくぱくとあっという間に完食してしまった。まだ食べたい、もっと食べたい、お代わり!――そんな言葉を飲み込み店を後にした。並盛1,200円で、支払いは現金のみだった。

柴又帝釈天(公式HP)に到着すると、真っ赤なつつじが咲き誇っていて、とても綺麗だった。

おれは柴又帝釈天に初めてお参りしたのだが、ここは経栄山題経寺という日蓮宗のお寺であり、その境内に帝釈堂というお堂があって、そこに帝釈天が祀られているのだという。知らなかった。勉強になった。

帝釈堂の外側壁面には見事な彫刻が施されており、拝観料(大人400円・キャッシュレス決済可)を支払うと間近で鑑賞することができる。

拝観チケットは境内にある日本庭園邃渓園(すいけいえん)との共通券なので、こちらにも行ってみた。行ってみたところ、この庭園が本当に美しくて感動した。まず、人が少なく、庭を静かに眺めることができて良かった。次に、磨かれた床板も、青々とした芝生や植栽も、渡り廊下から眺める池も、すべてが丁寧に手入れをされているという感じがして美しかった。そして、抜けるような青空が、庭をさらに輝かせていたように思う。

柴又帝釈天を後にした我々は、葛飾区が管理運営している山本亭(公式HP)にも足を運んでみた。歴史のある建物らしいのだが、こちらは喫茶を中心に運営しているようで、座敷のあちこちに人が溢れており、ゆっくりと建築と庭を見るという雰囲気ではなかった。この山本亭の庭園が、アメリカの日本庭園専門誌のランキングで2024年の3位に選ばれたというポスターが貼られていたが、柴又帝釈天の邃渓園の方がよほど美しいと思った。

山本亭を早々に後にした我々は参道に戻り、髙木屋老舗という店に入った。名物である草団子を少しだけ味見したい気分だったので、何を注文しようかと迷っていたところ、店員さんが「二人で一つの注文でも構いませんよ」と助け船を出してくれた。その優しい心遣いに甘えて、800円のお団子三本セットを注文し、恋人と分け合って食べた。美味しかったです。

船橋屋の藤
亀戸天神社の藤
天神藤あんみつ
すみだ珈琲で食べたスコーン
大和家で食べた天丼
柴又帝釈天
つつじが美しかった
このような彫刻が壁一面にあった
邃渓園
山本亭
髙木屋老舗のだんご

コメントする